[2025年7月22日投稿]
真夏のメダカ飼育方法
真夏の飼育のポイントは1つ目は水温管理です。
長時間の直射日光を避け風通しのよい場所に水槽を設置することが基本になります。
設置場所の良い例としては建物の東側に水槽を設置し朝日が入り午後日陰になり西日が入らないような場所です。
こういった場合でも水温チェックはしてください。
一日中日光が当たってしまう場合には必ず日陰を作ってあげてください。
一日中直射日光が当たり続けると40度以上の高水温になります。メダカにとってとても厳しい飼育環境になってしまいます。

遮光方法(水温上昇対策)
遮光方法はいつくかあります。板を乗せたりシートを乗せたり水草(スイレン等)を使った遮光方法があります。
シートを水槽に乗せた遮光対策

スイレンや浮草を使った遮光対策

当飼育場では二段階で遮光対策をしています。ゴールデンウィーク頃にビニールハウスにシルバー色の遮光ネット約50%を張り、梅雨明け後には黒色の遮光ネットを水槽の上(約3分の1)に乗せます。
注意点としては青水飼育の場合、暗すぎるとプランクトンが沸かない事で苔が付きやすくなる事です。そのため稚魚メダカのエサがなくなり歩留まり率が悪くなります。適度に日光は必要です。
梅雨明け前の対策と梅雨明け後の対策を分けて行うと良いと思います。
当店で使用している遮光ネット(シルバー色、遮光率60%)


西日対策

遮光ネット複数枚使用した場合の遮光率の計算
遮光率30%の遮光ネット2枚を使用した場合の遮光率、7*7=49 100-49=51%
遮光率40%の遮光ネット2枚を使用した場合の遮光率、6*6=36 100-36=64%
遮光率50%の遮光ネット2枚を使用した場合の遮光率、5*5=25 100-25=75%
遮光率60%の遮光ネット2枚を使用した場合の遮光率、4*4=16 100-16=84%
遮光率30%と遮光率60%の遮光ネットを使用した場合の遮光率、7*4=28 100-28=72%
換気(建物の場合)
屋外飼育場合には換気は必要ありませんがビニールハウスや戸建ての場合には換気が必要です。出来る限り風通しのよい環境を作ってあげましょう。
建物内での飼育で換気しても水温上昇してしまう場合には室内用エアコンを使う他、水槽用のクーラーや冷却ファンなど水温上昇の用品を使い対策してください。
真夏の飼育のポイントは2つ目は外敵です。
メダカの外敵はヤゴ、鳥(セキレイなど)、大型のカエル(アカガエルやトノサマガエルなど)、小動物(イタチやアライグマ)が主です。
対策としてはヤゴは網を水槽に張りトンボの侵入を防ぐ。それでも糸トンボなどが隙間から入って来るのなら脱皮阻害剤(デミリン水和剤)を使い対策します。※薬剤なので自己責任でお願いいたします。
鳥、カエルも同様に網を張り侵入を防いでください。
ネットを水槽に張り外敵侵入を防ぐ(トンボ、カエル、鳥、小動物)
※夏場はこの上に遮光を行います。

小動物対策には犬が良いです。犬を飼っていると犬独特の匂いが周辺に付くので対策になります。当店で飼育している柴犬のモモちゃんは毎日メダカ飼育場に連れて行っています。犬も暑さには弱いので土の上にテントを張り保冷剤を用意しています。

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