メダカに関する記事
[2026年3月9日投稿]
メダカの稚魚用の生き餌として販売しているゾウリムシ

ゾウリムシは、孵化したばかりのメダカの針子や稚魚に与えやすい生き餌です。人工飼料をまだ上手に食べられない稚魚にも利用しやすく、初期の餌として多くの飼育者に使われています。

この記事では、エビオス錠や強力わかもとなどを使ったゾウリムシの培養方法、容器の選び方、餌の量、温度管理、増えているかを確認する方法について解説します。

ゾウリムシとは

ゾウリムシは、水中に生息する非常に小さな単細胞生物です。メダカや熱帯魚の稚魚が食べやすい大きさで、水中を泳ぎながら細菌などを食べて増殖します。

培養するときは、ゾウリムシそのものへ直接餌を与えるというより、培養水の中で細菌が増えやすい環境を作り、その細菌をゾウリムシが食べることで増えていきます。

ゾウリムシ培養に必要なもの

  • ペットボトルなどの培養容器
  • カルキを抜いた水
  • ゾウリムシの種水
  • 培養用の餌(強力わかもと、エビオス錠など)

ペットボトルを使ったゾウリムシ培養方法

  1. 2Lペットボトルにカルキを抜いた水を入れる
  2. ゾウリムシの種水を入れる
  3. 強力わかもと、またはエビオス錠を1錠入れる
  4. 直射日光を避け、極端な高温や低温にならない場所で管理する
  5. 1日に1回程度、ふたを開けて空気を入れ替える

水温や種水の状態などによって差がありますが、条件が合えば数日ほどでゾウリムシが増え始めます。

ペットボトルのふたは強く締めたままにせず、定期的に開けて空気を入れ替えてください。容器を軽く振って培養水を混ぜた場合は、ふたを開ける際に中身が吹き出さないよう注意してください。

ゾウリムシ培養に使える餌

強力わかもと

強力わかもとは、ゾウリムシの培養に使いやすい市販品です。亀田養魚でもゾウリムシの培養に使用しています。

錠剤のため量をそろえやすく、2Lペットボトルであれば1錠を目安に始められます。

エビオス錠

エビオス錠はビール酵母を主成分とする市販品で、ゾウリムシの培養にもよく使われています。

強力わかもとと同じく、2Lペットボトルであれば1錠程度から始め、培養水の状態を見ながら調整します。

クロレラ

クロレラをゾウリムシの培養に利用する方法もあります。ただし、製品の濃度によって適量が異なるため、最初はごく少量から試してください。

ドライイースト

パン作りに使われるドライイーストも利用できますが、少量でも培養水が濁りやすいため、入れすぎに注意が必要です。

米のとぎ汁

米のとぎ汁を使う方法もありますが、気温が高い時期は腐敗しやすく、臭いや水質悪化が起こることがあります。最初はごく少量から試してください。

2Lペットボトルに入れる餌の量

ゾウリムシの培養では、餌を多く入れれば必ず増えるわけではありません。餌を入れすぎると培養水が腐敗し、ゾウリムシが減る原因になることがあります。

  • 強力わかもと:1錠程度
  • エビオス錠:1錠程度
  • クロレラ:製品に合わせてごく少量
  • ドライイースト:ごく少量
  • 米のとぎ汁:ペットボトルキャップ1杯以下から調整

培養水の濁りが薄くなり、ゾウリムシの動きを十分に確認できる状態であれば、餌を少量追加します。

一つの容器だけで長期間維持しようとせず、状態の良い培養液を新しい容器へ分けて、複数本を順番に作る方法がおすすめです。

ゾウリムシ培養に使いやすい餌

1.強力わかもと

  • 1錠ずつ量をそろえやすい
  • 培養に使用しやすい
  • 亀田養魚でも使用している

2.エビオス錠

  • 比較的入手しやすい
  • 1錠ずつ量を調整しやすい
  • ゾウリムシ培養で広く使われている

3.ドライイースト

  • 家庭でも用意しやすい
  • 少量で使える
  • 入れすぎると水質が悪化しやすい

4.米のとぎ汁

  • 家庭で用意できる
  • 費用がほとんどかからない
  • 腐敗や臭いに注意が必要

5.クロレラ

  • 製品によって濃度が異なる
  • 使用量の調整が必要
  • 入れすぎに注意する

ゾウリムシ培養におすすめの容器

2Lペットボトル

水量を確保しやすく、持ち運びや培養液の確認もしやすいため、初めてゾウリムシを培養する方にも使いやすい容器です。

バケツ

多めのゾウリムシを培養したい場合に使えます。ただし、ペットボトルより水量や餌の量を調整しにくいため、培養水の状態をこまめに確認してください。

500mlペットボトル

少量の培養には使えますが、水量が少ないため、温度や水質の変化が早くなります。予備の培養容器として使う方法もあります。

ゾウリムシ培養と水温

ゾウリムシの増え方は、水温によって変わります。

  • 水温が低い時期:増殖が遅くなりやすい
  • 暖かい時期:増殖が進みやすい
  • 高温になる場所:培養水の傷みや急激な状態変化に注意する

夏場は直射日光の当たる場所や、締め切った室内、車内などへ置かないでください。冬場は水温が低くなると増殖が遅くなるため、室内の比較的暖かい場所で管理します。

培養したゾウリムシの確認方法

ゾウリムシを培養したあと、「本当に増えているのか」「顕微鏡がないと確認できないのでは」と迷うことがあります。

ゾウリムシは非常に小さい生き物ですが、十分な数がいれば肉眼でも確認できます。

透明な小さな袋にゾウリムシ水を少量入れ、袋の中で水が薄く広がるようにして、明るい方向へ透かして見ます。水流が止まったあとも、小さな白い点がそれぞれ動いていれば、ゾウリムシを確認できます。

画像とスマートフォンで撮影した動画を使った詳しい見方は、次の記事で紹介しています。

ゾウリムシの確認方法|肉眼で見える?顕微鏡を使わない見方

ゾウリムシ培養Q&A

ゾウリムシが増えない原因は?

  • 培養用の餌を入れすぎている
  • 水温が低い、または高すぎる
  • 空気の入れ替えが不足している
  • 種水に含まれるゾウリムシが少ない
  • 培養水が古くなっている

ゾウリムシはどのくらいで増える?

水温や種水の状態によって異なりますが、条件が合えば数日ほどで増え始めます。

ゾウリムシはどのくらい維持できる?

培養環境によって大きく異なります。餌の入れすぎや高温などで急に状態が悪くなることもあるため、一つの容器だけに頼らず、状態の良い培養液から新しい容器を作ってください。

メダカの稚魚にはどう与える?

スポイトなどでゾウリムシ水を少量すくい、稚魚の飼育容器へ入れます。一度に大量の培養水を入れず、稚魚の数や水の状態を見ながら調整してください。

エアレーションは必要?

ペットボトルで少量を培養する場合、通常はエアレーションを使用せず、定期的にふたを開けて空気を入れ替えます。

バケツなどで多めに培養する場合は、弱いエアレーションを使用する方法もありますが、強い水流は必要ありません。

ゾウリムシの販売について

ゾウリムシをすぐに使いたい方や、培養を始めるための種水が必要な方は、
ゾウリムシの販売ページ
をご覧ください。

亀田養魚では、メダカの稚魚の餌に使えるゾウリムシを、出荷前に動きと状態を確認してから発送しています。

2Lペットボトルで培養しているゾウリムシ

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