カテゴリ:病気・症状
エロモナス症とは、Aeromonas属細菌が関与する淡水魚の細菌性疾病をまとめた呼び方です。Aeromonasは環境中にも存在し得る細菌で、魚の状態や飼育環境が悪化したときに疾病として問題になることがあります。
症状は一つではない
体表の充血・出血、潰瘍、ヒレの傷み、眼球突出、腹部膨満、腹水、立鱗など多様な症状が報告されます。
松かさ症状の原因の一つになり得る
鱗が立つ『松かさ病』は症状名に近く、Aeromonas感染が関与する例もありますが、見た目だけで原因菌を確定できません。
水質と外傷を確認する
低酸素、水質不良、取り扱いによる傷などが発症を助ける場合があります。抗菌薬だけでなく誘因を取り除く必要があります。
確定には細菌検査が必要
病変や内部組織から菌を分離・同定して診断します。似た症状を他の細菌や非感染性原因が起こすこともあります。
抗菌薬は感受性と適応を見る
観賞魚用にはエロモナス属による特定疾病を適応とする抗菌剤があります。自己判断で複数薬を併用せず、現行添付文書に従います。
発症前後の変化を記録する
エロモナス症が見られた日だけでなく、その数日前の水換え、新規魚導入、気温・水温変化、給餌量、薬剤使用、魚の追加などを確認します。写真や動画と水温・pHなどの記録があると、進行速度と環境変化の関係を追いやすくなります。
似た症状との違いを一つずつ確認する
細菌感染など関連する状態と比べ、病変が点状か膜状か、局所か全身か、進行性か一時的か、呼吸や食欲を伴うかを見ます。外見だけで確定できない場合は、薬を次々試すより隔離と検査を優先します。
治療中も原因環境を直す
薬浴を行う場合でも、過密、残餌、高水温、低酸素、外傷原因が残っていれば回復しにくくなります。病魚だけを見ず、同じ容器の水質と他個体の状態を確認し、必要な環境改善を同時に行います。