カテゴリ:病気・症状
腹水とは、魚の体腔内へ液体が異常に蓄積した状態を指します。腹部が大きく膨らみ、重度では鱗が立つ松かさ状の外見や眼球突出を伴うことがあります。
腹が大きいだけでは腹水ではない
成熟したメスの抱卵、食後、腫瘍、臓器腫大などでも腹部は膨れます。腹部膨満だけで腹水と断定しません。
体液調節異常の結果として起こる
腎・肝などの機能障害、全身性感染、浸透圧調節の破綻などで体液が異常にたまることがあります。
松かさ病との違い
松かさ病は鱗が立つ外見上の症候を指し、腹水は体腔内の液体貯留を指します。両者は併発することがあります。
左右対称か局所的かを見る
腹部全体が均一に膨れるのか、一部だけ腫れているのかで原因候補が変わります。
原因疾患への対応が必要
液体を減らすことだけでは根本治療になりません。水質・感染・臓器異常など原因を考え、重症魚は隔離して観察します。
発症前後の変化を記録する
腹水が見られた日だけでなく、その数日前の水換え、新規魚導入、気温・水温変化、給餌量、薬剤使用、魚の追加などを確認します。写真や動画と水温・pHなどの記録があると、進行速度と環境変化の関係を追いやすくなります。
似た症状との違いを一つずつ確認する
松かさ病など関連する状態と比べ、病変が点状か膜状か、局所か全身か、進行性か一時的か、呼吸や食欲を伴うかを見ます。外見だけで確定できない場合は、薬を次々試すより隔離と検査を優先します。
治療中も原因環境を直す
薬浴を行う場合でも、過密、残餌、高水温、低酸素、外傷原因が残っていれば回復しにくくなります。病魚だけを見ず、同じ容器の水質と他個体の状態を確認し、必要な環境改善を同時に行います。