カテゴリ:水質
アンモニウムとは、化学式NH4+で表される陽イオンです。水中ではアンモニアNH3と平衡して存在し、両者を合わせてアンモニア性窒素として扱うことがあります。
NH3とNH4+は行き来する
水のpHや温度に応じてNH3とNH4+の割合が変化します。酸性側ではNH4+の割合が高く、アルカリ性側ではNH3の割合が高くなります。
一般にNH3より毒性が低い
魚に対する急性毒性は通常NH3の方が強いため、総アンモニア値が同じでも高pH・高水温ほど危険度が高まります。
硝化の基質になる
硝化微生物はアンモニア性窒素を酸化して亜硝酸へ変換します。生物ろ過ではNH3/NH4+を一つの窒素源として考えます。
肥料成分としても存在する
植物はアンモニウムを窒素源として利用できますが、魚水槽では植物吸収だけに頼らずろ過と水質測定を行います。
用語の混同に注意
アクアリウムでは試薬表示を単に「アンモニア」と呼ぶことがあります。実際に何を測っているかは説明書で確認します。
発生源と出口をセットで考える
アンモニウムの値が変化したときは、数値だけを下げるのではなく、どこから生じ、どの経路で処理・排出されるかを確認します。給餌、魚数、生物ろ過、植物、換水は互いに関係するため、一つの対策だけでなく水槽全体の物質収支を見ることが重要です。
一つの項目だけで判断しない
メダカの状態を確認するときは、アンモニウムだけで結論を出さず、アンモニア、硝化、亜硝酸など関連する条件も合わせて見ます。水質異常は複数の要因が同時に起こることがあり、普段の測定値と魚の食欲・泳ぎ・呼吸の変化を組み合わせると原因を絞り込みやすくなります。