カテゴリ:病気・症状
体表白濁とは、魚の皮膚表面が透明感を失い、白から灰白色に濁って見える症状です。病名ではなく外見上の所見で、体表粘液の増加、上皮障害、寄生虫、細菌、水質刺激など複数原因で起こります。
粘液は魚体を守る防御層
魚の皮膚表面には粘液があり、刺激を受けると分泌が増えることがあります。厚くなった粘液が光を散乱して白く見える場合があります。
寄生虫による刺激
Chilodonella、Ichthyobodo、Trichodinaなど外部寄生生物で粘液増加が見られることがあります。
水質異常でも起こる
アンモニア、塩素、急激なpH変化などが皮膚やエラを刺激し、群れ全体に白濁・呼吸異常を起こす場合があります。
局所か全身かを見る
外傷部だけ白いのか、全身が曇っているのか、同時に複数個体へ出たのかで原因候補を整理します。
薬を入れる前に水質を確認する
原因が水質刺激なら、寄生虫薬を追加すると負担を増やす場合があります。まず水温・アンモニア・亜硝酸・pH・塩素を確認します。
発症前後の変化を記録する
体表白濁が見られた日だけでなく、その数日前の水換え、新規魚導入、気温・水温変化、給餌量、薬剤使用、魚の追加などを確認します。写真や動画と水温・pHなどの記録があると、進行速度と環境変化の関係を追いやすくなります。
似た症状との違いを一つずつ確認する
白雲病など関連する状態と比べ、病変が点状か膜状か、局所か全身か、進行性か一時的か、呼吸や食欲を伴うかを見ます。外見だけで確定できない場合は、薬を次々試すより隔離と検査を優先します。
治療中も原因環境を直す
薬浴を行う場合でも、過密、残餌、高水温、低酸素、外傷原因が残っていれば回復しにくくなります。病魚だけを見ず、同じ容器の水質と他個体の状態を確認し、必要な環境改善を同時に行います。