カテゴリ:病気・症状
殺菌とは、細菌などの微生物を殺すことを広く表す言葉です。日本語では日常的に幅広く使われますが、『どの微生物を何%減らしたか』までを自動的に意味する言葉ではありません。
消毒との違い
消毒は病原性微生物を感染リスクが低い水準まで減らすことを目的にします。殺菌は微生物を殺す作用そのものを表すため、目的のニュアンスが異なります。
滅菌はより厳密な概念
滅菌は細菌芽胞などを含むすべての生存可能な微生物を除去・死滅させることを目標とする厳密な処理です。一般的な水槽を『完全滅菌』状態に保つことは通常行いません。
UV殺菌灯は通過水へ作用する
紫外線装置は適切な波長・照射量で、装置を通過した水中の微生物へ作用します。底床や魚体に付いた病原体まで水槽全体から直接除去するわけではありません。
薬剤による殺菌
消毒剤・治療薬には微生物を殺す作用を持つものがありますが、対象生物と安全濃度が異なります。
『殺菌すれば病気ゼロ』ではない
病気予防には水質、密度、検疫、栄養、外傷防止なども必要です。
使用前に水量・対象魚・目的を確認する
殺菌を治療や予防に利用するときは、まず何を治療するのか、実水量はいくらか、対象魚種に使用できるかを確認します。薬剤では商品名が似ていても有効成分や適応症が異なるため、古い使用経験だけで量を決めません。
治療中の魚を毎日観察する
消毒と合わせて、呼吸、姿勢、食欲、病変の広がりを確認します。投薬後に全個体の呼吸が急に速くなるなど新しい異常が出た場合は、病気の進行だけでなく薬害や酸素不足も考えます。
治療終了後も再発と水質を確認する
見た目の症状が消えても、すぐに過密や過剰給餌へ戻さず数日間は経過を見ます。ろ過を止めた薬浴ではアンモニア・亜硝酸にも注意し、器具や薬浴水の処理は製品表示と地域のルールに従います。