カテゴリ:ろ過・バクテリア
微生物とは、肉眼では個体を確認しにくいほど小さな生物をまとめて呼ぶ実用的な言葉です。細菌、古細菌、微細な真核生物、微細藻類など多様な生物群が含まれます。
分類学上の一つのグループではない
「微生物」という名称は大きさを基準にした便利な総称で、すべてが近縁な生物という意味ではありません。
水槽の物質循環を支える
有機物分解、硝化、脱窒、光合成など、さまざまな微生物の代謝が水槽内の物質循環に関わります。
針子の餌になるものもいる
ゾウリムシなどの微小な原生生物や小型プランクトンは、メダカの針子が食べられる生き餌として利用されます。
バイオフィルムを形成する
細菌や微細藻類などが表面へ付着し、粘質物とともに複雑な群集を作ります。
顕微鏡なしでは種類を決められない
水が濁った、膜ができたという外見だけから、どの微生物が増えたかを正確に特定することはできません。
水槽で考えるときのポイント
微生物を理解するときは、一つの微生物や反応だけを切り離して考えず、アンモニア発生量、酸素、水流、ろ材表面、pH、水温などを合わせて見ます。水槽内の微生物群は時間とともに変化するため、見た目だけで状態を断定せず、必要に応じて水質測定で確認することが重要です。
用語を一種類の菌名だと考えない
ろ過分野では、働きや代謝の共通点をもとに複数の微生物をまとめて呼ぶ用語が多くあります。水槽ごとに微生物群の構成は異なり、同じ働きでも担う種類が違う場合があります。市販品の名称や古い飼育解説だけから、特定の一菌種がすべてを担っていると決めつけないことが大切です。