カテゴリ:病気・症状
白点病とは、淡水魚ではIchthyophthirius multifiliisという繊毛虫が皮膚、ヒレ、エラへ寄生して起こる寄生虫症です。魚体に塩粒のような白点が見えることからこの名で呼ばれます。
白点が見えない場合もある
寄生部位が主にエラの場合、体表に目立つ白点がなくても呼吸が速い、体をこするなどの症状が出ることがあります。
白い点すべてが白点病ではない
傷、粘液、別の寄生虫、体表模様なども白く見えるため、確定には皮膚・エラの顕微鏡検査が役立ちます。
生活環を持つ
魚体上で成長した後に離れ、環境中で増殖して遊泳感染期を放出します。魚体上の目に見える段階だけを取り除いても環境中の段階が残る場合があります。
水温で生活環の速度が変わる
変温性の寄生生物で、温度によって発育速度が変化します。そのため治療期間は一回の薬浴だけでなく生活環を考える必要があります。
薬剤は現行の効能・用法を確認する
日本では白点病を効能に含む観賞魚用医薬品があります。薬剤感受性の高い魚種や水草もあるため、製品表示を優先します。
発症前後の変化を記録する
白点病が見られた日だけでなく、その数日前の水換え、新規魚導入、気温・水温変化、給餌量、薬剤使用、魚の追加などを確認します。写真や動画と水温・pHなどの記録があると、進行速度と環境変化の関係を追いやすくなります。
似た症状との違いを一つずつ確認する
寄生虫など関連する状態と比べ、病変が点状か膜状か、局所か全身か、進行性か一時的か、呼吸や食欲を伴うかを見ます。外見だけで確定できない場合は、薬を次々試すより隔離と検査を優先します。
治療中も原因環境を直す
薬浴を行う場合でも、過密、残餌、高水温、低酸素、外傷原因が残っていれば回復しにくくなります。病魚だけを見ず、同じ容器の水質と他個体の状態を確認し、必要な環境改善を同時に行います。