[2026年3月30日投稿]
メダカ飼育で青水を作っていると、最初はきれいな緑色だったのに、だんだん茶色っぽく見えてくることがあります。
この変化を見ると「水が悪くなったのでは?」「これも青水なの?」と不安になる方も多いと思います。
実は、青水が茶色っぽく見える原因のひとつに珪藻類(けいそうるい)があります。珪藻類は水の中に自然に発生する藻類の一種で、条件によっては緑の植物プランクトンより目立つようになることがあります。
この記事では、青水が茶色っぽくなる理由、珪藻類とは何か、代表的な種類、メダカ飼育への影響、対処の考え方を分かりやすく解説します。
青水が茶色っぽく見える原因のひとつが珪藻類
一般的に青水というと、植物プランクトンが増えて水が緑色に見える状態を指します。しかし実際の飼育では、いつも鮮やかな緑になるとは限りません。
水温、日照、栄養分、水質などの条件が変わると、緑色の植物プランクトンだけでなく、別の微細藻類が増えることがあります。その代表のひとつが珪藻類です。
珪藻類が多くなると、水全体が黄緑ではなく、茶色、黄土色、くすんだ緑褐色のように見えることがあります。青水が茶色っぽくなった時は、こうした微細藻類の変化が起きている可能性があります。
珪藻類とは何か?
珪藻類は、水の中に広く存在する藻類の一種です。川、池、田んぼ、水槽など、身近な水環境でも普通に見られます。
名前の通り、細胞の外側にガラス質に近い殻を持つのが特徴で、見た目としては茶色や黄褐色っぽく見える種類が多いです。そのため、珪藻類が増えると水や壁面が茶色っぽく見えやすくなります。
屋内水槽では「茶ゴケ」として見られることも多く、メダカ飼育でも容器の内側や底面、水そのものに褐色の雰囲気が出ることがあります。
青水を茶色っぽく見せる代表的な珪藻類
珪藻類には多くの種類があり、同じ仲間でも形はさまざまです。青水が緑ではなく茶色っぽく見える時は、こうした珪藻類の仲間が増えている可能性があります。

代表的な珪藻類のイメージ。左からナビクラ属(Navicula)、ニッチア属(Nitzschia)、シネドラ属(Synedra)です。珪藻類には多くの種類があり、形の違いによって見え方も変わります。
ナビクラ属(Navicula)の代表例
- Navicula radiosa
- Navicula gregaria
- Navicula cryptocephala
ニッチア属(Nitzschia)の代表例
- Nitzschia palea
- Nitzschia linearis
- Nitzschia amphibia
シネドラ属(Synedra)として知られてきた代表例
- Synedra acus
- Synedra ulna
- Synedra rumpens
ナビクラ属は舟のような形、ニッチア属は細長い形、シネドラ属は針のように細い形で知られています。このように、珪藻類は種類によって見た目がかなり異なります。
ただし、珪藻類の分類は見直されることがあり、特にシネドラ属の一部の種類は現在では別の属名で扱われることもあります。そのため、一般的な飼育記事では「珪藻類の代表例」として紹介する形が分かりやすいです。
なぜ青水が緑ではなく茶色っぽくなるのか
青水の色は、そこに多く含まれている微細藻類の種類によって変わります。緑色の植物プランクトンが優勢なら緑っぽく見え、珪藻類など褐色系の微細藻類が増えると水も茶色っぽく見えることがあります。
つまり、茶色っぽくなったからといって、必ずしも急に水が腐ったとは限りません。水中で優勢な生き物が変わった結果、見た目の色が変化している場合があります。
特に季節の変わり目や、日照が弱い時期、水温がまだ低い時期、容器の置き場所が変わった時などは、緑一色の青水にならず、くすんだ色合いになることがあります。
茶色い青水はメダカに悪いのか?
茶色っぽいから即悪い、というわけではありません。大切なのは色そのものより、メダカの様子と水の状態です。
メダカが普通に泳ぎ、餌も食べ、体調に問題がなさそうなら、単純に珪藻類を含む微細藻類のバランスが変わっただけの可能性があります。
一方で、強い臭いがする、水が急に濁っている、底に汚れが大量に溜まっている、メダカが水面で苦しそうにしている場合は、単なる珪藻類だけではなく、水質悪化も疑った方がよいです。
つまり、見るべきポイントは色だけではなく、透明感、臭い、魚の動きです。
緑の青水と茶色っぽい水の違い
緑の青水は、植物プランクトンが多く、いわゆるグリーンウォーターらしい見た目になります。日差しの下では鮮やかな緑に見えることが多いです。
一方で茶色っぽい水は、珪藻類など褐色系の微細藻類が混じったり優勢になったりしている可能性があります。見た目は少しくすみ、緑よりも落ち着いた色になります。
どちらが絶対によい、悪いではなく、容器の環境によってできる水が違うと考えた方が自然です。ただし、メダカの稚魚の餌環境として青水を重視する場合は、一般には緑系の植物プランクトンが豊富な方が“青水らしい状態”と感じやすいでしょう。
珪藻類が増えやすい条件
珪藻類は、環境によって増えやすくなることがあります。たとえば、日照が弱い、立ち上げ初期の容器、水の栄養バランスが変わった時などです。
また、春先などでまだ環境が安定していない時期には、緑の植物プランクトンが優勢になりきらず、別の藻類が目立つこともあります。
屋外飼育では、天気や気温、水替えの頻度、容器の色、設置場所によっても水の出来方はかなり変わります。同じメダカでも、容器ごとに水の色が違うことは珍しくありません。
茶色っぽい青水になった時の考え方
青水が茶色っぽくなった時は、まずメダカの状態を観察してください。問題なく泳いでいて、臭いも強くなく、急激な悪化が見られないなら、すぐに全替えする必要はない場合もあります。
ただし、青水をしっかり緑に育てたい場合は、日当たりや容器の置き場所、餌の量、飼育密度などを見直すと変化しやすくなります。
無理に薬剤的に何かを入れるよりも、まずは自然に近い条件の中で、水の出来方を観察することが大切です。メダカ飼育では、容器ごとの違いを見ながら調整していく方が失敗しにくいです。
まとめ
青水が茶色っぽくなった原因のひとつとして、珪藻類の増加が考えられます。珪藻類は自然な水環境にも普通に存在する藻類で、増えると水が褐色っぽく見えることがあります。
茶色いからすぐ悪いとは限らず、メダカの様子や水の臭い、透明感などをあわせて判断することが大切です。
青水の色は環境によって変わります。緑にならないから失敗と決めつけず、なぜその色になったのかを観察することが、メダカ飼育では大きなヒントになります。
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