[2026年7月17日投稿]
メダカの稚魚の餌といえば、ミジンコを思い浮かべる方も多いと思います。
たしかにミジンコは栄養価が高く、メダカの成長に役立つ良い餌です。ただし、孵化したてのメダカには向いていません。
その理由は、単に成体のミジンコが大きくて食べにくいからだけではありません。
もう一つ見落とされやすいのが、ミジンコが水中の植物プランクトンなどを食べるため、稚魚が利用する細かな餌を減らしてしまうことです。

孵化したてのメダカは何を食べているのか
孵化したてのメダカは、まだ口がとても小さく、泳ぐ力も十分ではありません。
そのため、最初から大きな餌をしっかり捕まえて食べられるわけではありません。
実際には、水中にいるごく小さなプランクトンや微生物などを口にしながら育っていきます。
つまりこの時期は、水の中に稚魚が食べられる細かな餌があること自体がとても大切です。
ミジンコを入れると稚魚の餌が減ることがある
ミジンコも、水中の植物プランクトンや細かな有機物などを食べて育ちます。
ここが大事なポイントです。
孵化したてのメダカとミジンコを同じ容器に入れると、ミジンコが水中の細かな餌を食べ、稚魚が口にできる餌を減らしてしまうことがあります。
孵化直後の稚魚は、成体のミジンコをまだ十分に捕食できません。それにもかかわらず、稚魚が本来利用するはずの細かな餌を、ミジンコだけが先に食べてしまう可能性があります。

食べにくいうえに細かな餌を減らすことがある
孵化したてのメダカにミジンコが向かない理由は、この二つが重なるためです。
一般的な成体のミジンコは稚魚にとって大きく、動きもあるため、孵化直後ではうまく捕まえられず、十分に食べることができません。
一方で、ミジンコは容器内の植物プランクトンなどを食べて増えていきます。
つまり、稚魚がミジンコを十分に食べられるようになる前に、ミジンコだけが水中の細かな餌を利用してしまうことがあるのです。
孵化したてには青水やゾウリムシが向いている
孵化したてのメダカには、成体のミジンコよりも青水やゾウリムシのような細かな餌が向いています。
こうした餌であれば、小さな稚魚でも口にしやすく、孵化後の立ち上がりが安定しやすくなります。
特に青水には植物プランクトンを中心とした微細な生物が存在するため、孵化したての稚魚を育てる環境として適しています。
ゾウリムシも非常に小さく、水中を動くため、孵化直後の稚魚が見つけて食べやすい生き餌です。
ミジンコが悪い餌というわけではない
誤解のないように言うと、ミジンコ自体が悪い餌というわけではありません。
少し育って口が大きくなり、泳ぐ力や餌を追う力がついてきた稚魚には、ミジンコは非常に良い餌になります。
栄養価が高く、少し育った稚魚の成長期に適した生き餌です。
ただし、与えるタイミングが早すぎたり、稚魚用の容器で増えすぎたりすると、かえって餌不足につながることがあるということです。
まとめ
孵化したてのメダカにミジンコが向かないのは、単に大きくて食べにくいからだけではありません。
ミジンコが水中の植物プランクトンなどを食べるため、稚魚が利用する細かな餌を減らしてしまうことがあるのも理由の一つです。
孵化したての時期は、まだ成体のミジンコを十分に食べられません。まずは青水やゾウリムシなど、稚魚が口にできる細かな餌がある環境で育てることが大切です。
ミジンコは、稚魚が少し育ってから与えることで、本来の良さを発揮します。
稚魚を落とさず育てるためには、餌の栄養価だけを見るのではなく、今の大きさで食べられる餌なのかを考えて選ぶことが重要です。
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