カテゴリ:体色・表現
背地反応とは、魚が周囲の背景の明るさに合わせて体色の濃さを変える反応です。メダカでは白い容器に入れると淡く、黒い容器に入れると濃く見えることがあり、品種の体色を観察するときにも重要な現象です。
短時間で変わる仕組み
短期的な背地反応では、黒色素胞の中にあるメラニン顆粒などが細胞内で広がったり中心へ集まったりします。色素が広がると濃く、集まると淡く見えます。
色素が消えたわけではない
白容器でメダカが急に薄くなっても、遺伝的な黒色素が失われたとは限りません。黒い背景へ戻すと再び濃く見えることがあります。黒さを比較する場合は直前の容器色をそろえる必要があります。
長期間では別の変化も起こる
魚類では長期間同じ背景で飼育すると、色素胞の数や組織レベルの状態まで変化する形態的な背景適応が起こることが研究されています。数分から数時間の変化とは分けて考えます。
品種によって反応の程度が違う
黒系の改良メダカの中には、白い背景でも黒さを保ちやすい特徴を選別した系統があり、「背地反応なし」という表現が使われることもあります。
販売写真を見るときにも重要
白背景で撮影した個体と黒背景で撮影した個体では、同じ系統でも黒色の強さが大きく違って見えることがあります。
黒系メダカを比較するときは、撮影条件や直前の飼育容器が違う可能性を考え、写真だけで遺伝的な黒さを断定しないことが大切です。