カテゴリ:体色・表現
保護色とは、生物の体色や模様が周囲の環境と似ることで、捕食者や獲物から見つかりにくくなる働きを表す言葉です。メダカでは野生型の茶褐色・灰褐色の体色が水底や水草、泥などの背景に溶け込みやすい外観を作ります。
野生型の体色
野生のメダカは、改良メダカのような鮮やかな朱赤や強い白色ではなく、褐色を中心とした比較的目立ちにくい色をしています。複数の色素胞が組み合わさり、自然環境で輪郭を目立ちにくくします。
背地反応との違い
背地反応は、背景の明るさに応じて体色の濃さを変える具体的な反応です。保護色は「見つかりにくくする色や模様の機能」を示す、より広い概念です。
背側と腹側の色の違い
多くの魚では背側が濃く、腹側が明るい体色を持ちます。上からは水底、下からは明るい水面に溶け込みやすくなるカウンターシェーディングとして説明されます。
改良メダカでは観賞性が優先される
観賞用の改良メダカでは、人が見て分かりやすい色や光沢を選別するため、自然環境での目立ちにくさとは逆方向の特徴が強くなる場合があります。
観賞魚と野生魚では選ばれる色が違う
自然界では目立ちにくい体色が生存に有利になる場合がありますが、観賞魚では人の目に鮮やかに映る色が選別されます。
楊貴妃の朱赤、白メダカの白、幹之の強い光沢などは、自然の保護色とは異なる方向へ人為選択された例として理解できます。