カテゴリ:体色・表現
発色とは、メダカが持つ体色や模様が、実際に目で確認できる色として現れることを表す言葉です。「赤が発色する」「黒が上がる」など、成長に伴う色の変化を説明するときによく使われます。
遺伝的な素質が基本
体色の土台には、どの色素胞をどこに持つかという遺伝的な特徴があります。飼育環境だけで、遺伝的に持っていない形質を自由に作り出すことはできません。
同じ親から生まれた兄弟でも遺伝的な組み合わせが異なり、発色の濃さや模様に差が出ることがあります。
成長で発色が変わる
針子や小さな稚魚では色素胞が十分に発達しておらず、品種の特徴が分かりにくい場合があります。成長すると朱赤が濃くなる、黒斑が明瞭になる、ラメや体外光が目立つなど、形質ごとに変化する時期が異なります。
環境で見え方も変化する
背景色、自然光と人工照明、餌、水温などによって、同じ遺伝的体色でも見え方は変わります。特に黒色は背地反応による短期変化が大きいため注意が必要です。
発色と色揚げの違い
色揚げは、餌や飼育環境を整えて本来の色をより良く見せようとする管理です。発色は色が現れる現象そのもの、色揚げはその発色を引き出す働きかけと分けると理解しやすくなります。
形質ごとに完成時期が違う
朱赤、黒斑、ラメ、体外光などは、同じ時期に完成するとは限りません。小さい段階で判別しやすい形質もあれば、成長して初めて評価しやすくなる形質もあります。
若魚を選別するときは、その形質がいつ現れやすいかを理解しておくと早すぎる淘汰を避けられます。