カテゴリ:病気・症状
真菌感染とは、真菌が魚の皮膚や内部組織などへ感染して疾病を起こす状態です。ただし観賞魚で「カビ」と呼ばれる病変のすべてが真菌とは限らず、水カビ病の主因となるSaprolegniaは厳密には真菌ではなく卵菌類に属します。
白い綿状物だけで真菌と断定しない
水カビ様の菌糸、細菌性カラムナリスの付着物、過剰粘液などは肉眼で白く見えることがあります。
外傷部へ二次的に付くことがある
体表が傷ついた魚や死卵では、水カビ様生物が増殖しやすくなります。元となる外傷や水質不良の改善も重要です。
真菌と卵菌では生物学的に異なる
卵菌類は見た目が菌糸状でも真菌とは別系統の生物です。より正確には水カビ病を卵菌感染として扱います。
顕微鏡検査が役立つ
病変から採取した組織を観察し、菌糸状構造などを確認して原因を絞ります。
治療薬は適応を確認する
『カビに効く』という一般論ではなく、観賞魚用医薬品の現在の効能・効果と対象魚を確認して使用します。
一匹だけか群れ全体かを分けて見る
真菌感染を疑うときは、症状のある魚が一匹だけなのか、同じ容器の多数へ同時に出ているのかを確認します。多数が短時間に同じ異常を示す場合は、感染症だけでなく酸欠、塩素、pH急変、アンモニアなど水環境の事故を優先して除外します。
関連する用語と合わせて診断を整理する
水カビ病などと比較すると、真菌感染が病原体の分類なのか、症状名なのか、治療法なのかを整理しやすくなります。魚病では同じ外見を複数原因が作るため、病名・症状・原因を別々に記録することが重要です。