カテゴリ:病気・症状
水カビ病とは、Saprolegnia属などの水カビ様生物が魚体や卵へ増殖し、白から灰白色の綿のような菌糸状構造を作る疾病です。見た目はカビですが、Saprolegniaは厳密には真菌ではなく卵菌類です。
傷んだ体表へ付きやすい
健康な皮膚より、外傷、寄生虫、低温ストレスなどで防御が低下した部位へ二次的に増えることがあります。
卵にも発生する
未受精卵や死卵へ水カビが増え、その菌糸が周囲の生卵へ広がることがあります。採卵では白くなった死卵を取り除くことが予防になります。
白い綿状病変を確認する
皮膚、ヒレ、エラ、眼などに灰白色の綿状物が見られます。ただしカラムナリスなど別疾病でも白い付着物が出るため外見だけで断定しません。
環境改善が重要
死魚・腐敗有機物を除き、適正水温と清潔な飼育環境を保ちます。水カビだけ処理しても外傷や水質問題が残れば再発しやすくなります。
治療は製品適応を確認する
メチレンブルーなど水カビ病を効能に含む観賞魚用医薬品があります。対象魚、薬浴方法、他薬との併用禁止など現在の表示に従います。
発症前後の変化を記録する
水カビ病が見られた日だけでなく、その数日前の水換え、新規魚導入、気温・水温変化、給餌量、薬剤使用、魚の追加などを確認します。写真や動画と水温・pHなどの記録があると、進行速度と環境変化の関係を追いやすくなります。
似た症状との違いを一つずつ確認する
真菌感染など関連する状態と比べ、病変が点状か膜状か、局所か全身か、進行性か一時的か、呼吸や食欲を伴うかを見ます。外見だけで確定できない場合は、薬を次々試すより隔離と検査を優先します。
治療中も原因環境を直す
薬浴を行う場合でも、過密、残餌、高水温、低酸素、外傷原因が残っていれば回復しにくくなります。病魚だけを見ず、同じ容器の水質と他個体の状態を確認し、必要な環境改善を同時に行います。