カテゴリ:病気・症状
エラ病とは、魚のエラに生じるさまざまな疾病・障害を広く表す言葉です。細菌、寄生虫、水質刺激、化学物質など原因は多く、呼吸が速いという症状だけで特定の病原体を決めることはできません。
エラは水と直接接する
薄いエラ組織はガス交換に適する一方、水中のアンモニア、塩素、薬剤などの影響も直接受けやすい器官です。
感染性の原因
カラムナリスなどの細菌、Chilodonella、吸虫などの寄生生物がエラへ障害を与える場合があります。
非感染性の原因
酸欠、高アンモニア、残留塩素、pH急変などでもエラ上皮が傷み、呼吸困難を起こします。
外から見えにくい
体表に病変がなくてもエラだけが重症化する場合があります。鰓蓋の動き、色、腫れ、粘液などを観察します。
湿潤標本が診断に役立つ
エラ組織を顕微鏡で観察すると外部寄生虫や細菌性病変の手掛かりを得られます。原因に合う対処を行います。
発症前後の変化を記録する
エラ病が見られた日だけでなく、その数日前の水換え、新規魚導入、気温・水温変化、給餌量、薬剤使用、魚の追加などを確認します。写真や動画と水温・pHなどの記録があると、進行速度と環境変化の関係を追いやすくなります。
似た症状との違いを一つずつ確認する
呼吸困難など関連する状態と比べ、病変が点状か膜状か、局所か全身か、進行性か一時的か、呼吸や食欲を伴うかを見ます。外見だけで確定できない場合は、薬を次々試すより隔離と検査を優先します。
治療中も原因環境を直す
薬浴を行う場合でも、過密、残餌、高水温、低酸素、外傷原因が残っていれば回復しにくくなります。病魚だけを見ず、同じ容器の水質と他個体の状態を確認し、必要な環境改善を同時に行います。