カテゴリ:病気・症状
薬害とは、治療や消毒を目的に使用した薬剤が、魚や水草、無脊椎動物、ろ過微生物などへ有害な影響を与えることです。適正量でも感受性の高い生体では問題が出る場合があり、過量では危険性が高まります。
過量投与が代表的な原因
水量を少なく見積もる、計量を間違える、追加投与量を重複するなどで規定濃度を超えると薬害の危険が増します。
魚種によって感受性が違う
同じ薬剤でもナマズ類、古代魚、海水魚などへの使用制限がある製品があります。対象魚種を必ず確認します。
水温・酸素・水質も影響する
薬浴でろ過を止める、薬剤が酸素消費へ影響するなど、治療中に環境条件が悪化すると魚の負担が増えます。
複数薬剤を混ぜない
化学反応や作用の重複によって予想外の毒性が出る可能性があります。添付文書で併用禁止されている薬剤・水質調整剤を加えません。
異常が出たら投薬履歴を確認する
薬浴直後に全個体が急に暴れる、呼吸が速くなる、転覆する場合は病気の悪化だけでなく薬害も疑い、薬剤名・量・水量・投与時刻を確認します。
使用前に水量・対象魚・目的を確認する
薬害を治療や予防に利用するときは、まず何を治療するのか、実水量はいくらか、対象魚種に使用できるかを確認します。薬剤では商品名が似ていても有効成分や適応症が異なるため、古い使用経験だけで量を決めません。
治療中の魚を毎日観察する
観賞魚用治療薬と合わせて、呼吸、姿勢、食欲、病変の広がりを確認します。投薬後に全個体の呼吸が急に速くなるなど新しい異常が出た場合は、病気の進行だけでなく薬害や酸素不足も考えます。
治療終了後も再発と水質を確認する
見た目の症状が消えても、すぐに過密や過剰給餌へ戻さず数日間は経過を見ます。ろ過を止めた薬浴ではアンモニア・亜硝酸にも注意し、器具や薬浴水の処理は製品表示と地域のルールに従います。