カテゴリ:病気・症状
転覆病とは、魚が正常な姿勢を保てず、横倒しになる、逆さになる、水面へ浮き続ける、底へ沈むなどの浮力・姿勢異常を示す状態を指す飼育上の呼び方です。一つの原因を示す病名ではありません。
浮き袋だけが原因とは限らない
浮き袋の膨張・損傷だけでなく、内臓腫大、感染、外傷、神経障害、体型異常などでも姿勢が崩れることがあります。
金魚で知られるが他魚でも起こる
丸い体型の金魚で有名な症状ですが、メダカでも外傷や重症疾病などで浮力異常が見られることがあります。
一時的か継続的かを見る
給餌直後だけ浮くのか、一日中姿勢を戻せないのか、泳ぐ力自体が弱いのかを観察します。
水質・水温も確認する
急な水温変化や全身衰弱でも泳ぎが不安定になります。群れ全体に異常が出ている場合は環境要因を優先します。
『転覆病薬』と決めつけない
原因が異なれば治療も異なります。餌を変えるだけ、塩を入れるだけで全ての転覆が治るわけではありません。
発症前後の変化を記録する
転覆病が見られた日だけでなく、その数日前の水換え、新規魚導入、気温・水温変化、給餌量、薬剤使用、魚の追加などを確認します。写真や動画と水温・pHなどの記録があると、進行速度と環境変化の関係を追いやすくなります。
似た症状との違いを一つずつ確認する
異常遊泳など関連する状態と比べ、病変が点状か膜状か、局所か全身か、進行性か一時的か、呼吸や食欲を伴うかを見ます。外見だけで確定できない場合は、薬を次々試すより隔離と検査を優先します。
治療中も原因環境を直す
薬浴を行う場合でも、過密、残餌、高水温、低酸素、外傷原因が残っていれば回復しにくくなります。病魚だけを見ず、同じ容器の水質と他個体の状態を確認し、必要な環境改善を同時に行います。