カテゴリ:体型・ヒレ・身体
浮き袋とは、魚の体内にあるガスを含む袋状の器官で、英語ではswim bladderと呼ばれます。メダカが水中で大きな力を使わずに一定の深さを保つための浮力調整に重要です。
浮力を調整する器官
魚の体はそのままでは水中で沈んだり浮いたりする力を受けます。浮き袋内のガス量を調整することで、体全体の比重を水に近づけ、少ないエネルギーで水中の位置を保ちやすくします。
稚魚では発達途中
メダカでは孵化後の初期に浮き袋が膨らむ過程があり、正常な遊泳の発達と関係します。研究でも、稚魚期の浮き袋の膨張が発生評価の指標として使われています。
浮き袋が正常に働かないと
浮力調整がうまくいかない場合、水面へ浮き続ける、底へ沈みやすい、体が傾くなどの泳ぎ方が見られることがあります。
ただし姿勢異常の原因は浮き袋だけではなく、外傷、背骨、神経、衰弱などでも起こるため、泳ぎだけで浮き袋の病気と断定はできません。
給餌後の一時的な浮き方との区別
食べ過ぎや空気を一緒に飲み込んだ後に一時的に浮き方が変わることがあります。短時間で戻るのか、長く続くのか、食欲や体型に異常があるかを合わせて観察します。
稚魚管理では水面状態も重要
孵化直後の魚では、水面に油膜が強く張るなど水面へ接触しにくい状態が発育へ影響する可能性があります。稚魚容器では水面を清潔に保ち、過剰な餌や汚れをためない管理が大切です。
浮き袋異常と決めつけない
「浮く」「沈む」という症状からすぐに浮き袋病と呼ばれることがありますが、メダカでは同じ泳ぎ方が衰弱、背骨の異常、外傷、消化管の状態などでも起こり得ます。原因を一つに断定せず、食欲や体型、経過を合わせて観察します。