カテゴリ:遺伝・品種改良
潜性とは、完全顕性の関係にある対立遺伝子で、ヘテロ接合体では表現型に現れず、同じ潜性対立遺伝子を二つ持つホモ接合体で表現される側を指します。旧称では「劣性」と呼ばれていました。
劣っているという意味ではない
「劣性」という旧称は生存力や品質が劣ることを意味しません。単にヘテロ接合状態で表現が隠れるという遺伝形式を示します。
潜性遺伝子は消えていない
Aが顕性、aが潜性ならAaの個体はA側の表現型になりますが、a対立遺伝子自体は持っています。この個体は子へaを伝えることができます。
キャリアという考え方
潜性形質を表現していないAa個体がaを保有している場合、「保因個体」「キャリア」と表現することがあります。Aa同士を交配するとaaの子が現れる可能性があります。
潜性形質の固定
単一遺伝子の完全潜性形質で、表現型を示すaa個体同士を交配すれば、その遺伝子座については原則として全子がaaになります。ただし他の形質まで固定されるわけではありません。
メダカの形質は単純でない場合も多い
観賞形質には複数の遺伝子、発育段階、環境が関係するものが多くあります。「子に出なかったから潜性」とだけ判断することはできません。
潜性形質が突然出たように見える理由
両親が同じ潜性対立遺伝子をヘテロ接合で保有していれば、親には見えなかった潜性形質が子で現れることがあります。新しい突然変異とは限りません。