カテゴリ:遺伝・品種改良
分離比とは、交配によって生まれた子の中に、異なる遺伝型や表現型がどの割合で現れるかを表す比率です。遺伝形式を推測する重要な手掛かりになります。
一遺伝子の基本例
Aがaに対して完全顕性で、F1のAa同士を交配すると、F2の遺伝型は理論上AA:Aa:aa=1:2:1になります。
表現型比は3:1
AAとAaが同じ顕性表現を示す場合、外見だけで数えると顕性表現:潜性表現=3:1となります。
実際の匹数は理論比どおりにならない
20匹のF2が必ず15匹対5匹になるわけではありません。受精・生存には偶然があるため、少数では理論比から大きくずれることがあります。
個体数を増やすと傾向を判断しやすい
十分な個体数を調べ、複数回の交配結果を合わせることで、理論的な分離比に近いかを検討しやすくなります。
複数遺伝子では比率が複雑になる
二遺伝子以上の組み合わせ、連鎖、不完全顕性、致死遺伝子などが関係すれば、単純な3:1とは異なる比率になります。
表現率・固定率との違い
分離比は遺伝モデルにもとづく各型の比率、表現率や固定率は飼育群で目的表現がどの程度出たかを示すために使われる言葉です。
比率のずれ自体が情報になる
十分な個体数でも理論比から大きくずれる場合、致死性、連鎖、性差、判定ミスなど別の要因を検討する手掛かりになります。単に『固定率が悪い』とは別の考え方です。