メダカに関する記事
[2026年5月24日投稿]
親メダカ専用のビニールハウス

親メダカの管理に使っているビニールハウスです。産卵期に向けて、前年から親メダカと水槽の準備を進めています。

メダカの生産は、産卵が始まってから急に頑張ればよいというものではありません。

メダカがよく産卵する時期は限られており、当養魚場では主に5月から7月頃までの約3か月間が大きな山場になります。

この時期にしっかり卵を採るためには、その前の準備がとても重要です。

毎年作業していると、メダカ生産は準備で8割決まると感じます。

これは当養魚場の生産スタイルです

最初にお伝えしておきたいのは、この記事の内容は当養魚場の生産スタイルだということです。

一般のご家庭でメダカを飼育する場合は、ここまで予定を組んで採卵する必要はありません。

メダカ飼育は、本来楽しみながら続けるものです。

卵を採る日も、採る量も、ご自身の生活や飼育環境に合わせて、無理のないペースで大丈夫です。

当養魚場では、販売用のメダカを安定して生産するために、産卵期の前から準備を進めています。

産卵期は5月から7月頃が大きな山場です

メダカは一年中同じように産卵するわけではありません。

特に屋外飼育では、水温や日照時間の影響を受けるため、産卵量が多くなる時期はある程度決まっています。

当養魚場の感覚では、主に5月から7月頃までの約3か月間が、メダカ生産の大きな山場になります。

この時期にどれだけ卵を採れるかで、その年の生産量は大きく変わります。

だからこそ、産卵が本格的に始まってから準備をしていたのでは遅いと感じています。

親メダカの準備は前年の10月頃から始まります

当養魚場では、翌年の生産に使う親メダカの準備を、前年の10月頃から始めています。

翌年の生産に使う親メダカの総数は、一万匹弱になります。

そのため、品種ごとに親メダカを一匹一匹確認しながら、翌年の生産に向けて選別を進めていきます。

品種の特徴が分かりやすいか、体型に問題がないか、全体のまとまりがあるか。

そういった点を見ながら進めていくため、とても時間がかかる作業です。

ただ数を残せばよいわけではありません。

翌年に販売するメダカの質は、この親選びの段階から始まっていると思っています。

親メダカの水槽と卵用の水槽を準備します

親メダカの選別と並行して、水槽の準備も進めていきます。

親メダカを入れる水槽、採卵した卵を入れる水槽、それぞれを用意します。

使う前には水槽を掃除し、天日干しをして、順番に準備を進めます。

一見すると地味な作業ですが、この準備を雑にしてしまうと、産卵期に入ってからの管理が大変になります。

産卵期に入ると、卵の採取、卵の管理、孵化後の稚魚管理と、作業が一気に増えていきます。

その時期に慌てないためにも、事前の準備がとても重要です。

親メダカの水槽は約200個あります

当養魚場では、親メダカを入れる水槽が約200個あります。

水槽の数が多いと、それだけ採卵の管理も大変になります。

卵は採ったら終わりではなく、孵化するまでの管理があります。

気温や水温にもよりますが、卵は約7日から10日ほどで孵化してきます。

そのため、親メダカの水槽内で卵が孵化してしまう前に回収できるよう、約7日から10日で一周できるように採卵の流れを組んでいます。

この流れが崩れると、卵が親の水槽の中で孵化してしまったり、管理が追いつかなくなったりします。

だからこそ、親メダカの数、水槽の数、採卵の間隔を考えて、無理なく回せる状態を作っておく必要があります。

産卵期はメダカが待ってくれません

メダカの産卵期は、長いようで短いです。

5月から7月の約3か月間が山場だとしても、天候が悪い日もありますし、水温が安定しない時期もあります。

梅雨時期は雨も多く、人間側の作業もしにくくなります。

それでも、メダカは時期が来れば産卵します。

人間側の準備が遅れているからといって、メダカが待ってくれるわけではありません。

だから、産卵が始まる前にどれだけ準備できているか。

そこが、メダカ生産では大きな分かれ目になります。

まとめ

メダカ生産は、産卵期だけを見ていると分かりにくい部分があります。

実際には、前年の秋頃から親メダカを選び、水槽を準備し、採卵の流れを考え、産卵期に備えています。

当養魚場では、翌年の生産に使う親メダカの総数が一万匹弱になり、親メダカ用の水槽も約200個あります。

5月から7月の大きな山場でしっかり卵を採るためには、その前の準備が欠かせません。

メダカ生産は準備で8割決まる。

これは、毎年現場でメダカを見ているからこそ感じることです。

ただし、一般のご家庭では、当養魚場と同じようなペースで採卵する必要はありません。

ご自身の飼育環境や生活のペースに合わせて、無理なくメダカ飼育を楽しむことが一番大切だと思います。

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