カテゴリ:繁殖・成長
胚発生とは、受精した卵が細胞分裂を繰り返し、体の各器官を形成して孵化できる仔魚へ成長する一連の過程です。メダカでは卵が透明なため、発生を外から観察できます。
初期の細胞分裂
受精後、卵の一部で細胞分裂が進み、細胞の集まりが形成されます。その後、体の前後・背腹などの基本的な軸が作られます。
体の形が現れる
発生が進むと頭部、尾部、体節が分かるようになり、眼や脳、心臓などの器官形成が進みます。胚は卵黄の周囲へ伸びるように成長します。
発眼後は観察しやすい
眼の黒色が目立つようになると、肉眼でも生きた胚を確認しやすくなります。心拍や血流、体の動きも見えるようになり、孵化へ近づきます。
標準発生ステージ
メダカでは正常発生を形態的特徴によって39段階程度に分類した標準的なステージ表が研究で広く使われています。飼育日数だけでなく形態を見ることで発生段階を比較できます。
温度で時間が変わる
26℃前後の一定条件ではおおむね10日前後で孵化段階へ達することが報告されていますが、実際の孵化日数は温度や系統、飼育条件で変化します。
異常発生を判断するとき
同じ採卵日の複数卵を比較し、胚がほとんど成長しない、強い体軸の変形があるなどの場合は発生異常を疑います。ただし発生速度には多少の個体差があります。
同じ日数でも発生段階が違う理由
日中に水温が上がる屋外容器と一定温度の室内容器では、同じ「採卵5日目」でも胚の進み方が異なります。発生日数は温度条件とセットで考え、形態を直接見ることが重要です。