カテゴリ:遺伝・品種改良
F1とは、異なる親系統・遺伝型を交配して得られた最初の子世代を表す遺伝学の記号です。Fはfilial(子の世代)に由来し、日本語では雑種第一代・第一世代などと呼ばれます。
親世代はP
交配の出発点となる親をP世代とし、P同士を交配して生まれた子がF1です。例えばA品種×B品種で最初に得られた子がF1になります。
F1の表現
親がそれぞれ異なるホモ接合遺伝型なら、特定の遺伝子座についてF1がすべて同じヘテロ接合になる場合があります。そのためF1の外見が比較的そろうことがあります。
F2との違い
F1同士を交配して得た次の子世代がF2です。F2ではF1が持つ対立遺伝子が分離し、多様な表現が出やすくなります。
戻し交配はF2ではない
F1をP世代の親または親系統へ交配した場合は戻し交配です。その子を厳密にF2と呼ぶのは適切ではありません。
「F1未選別」の意味
改良メダカ販売でF1未選別と書かれる場合、異なる親を交配した第一世代を目的形質で強く選別せず提供するという意味で使われることがあります。どの親同士のF1かを確認することが重要です。
F1表記には親情報が必要
「F1」だけでは何と何を掛けた第一世代なのか分かりません。A♂×B♀のように親系統と雌雄まで記録すると、その後のF2や戻し交配の履歴を正確に追えます。