カテゴリ:遺伝・品種改良
交雑とは、遺伝的に異なる系統、品種、集団、場合によっては近縁種の個体同士を交配し、両者の遺伝情報を持つ子を得ることです。
改良メダカでの交雑
異なる改良品種を掛け合わせ、体色、光沢、ヒレなど複数の特徴を一つの系統へ組み合わせる際に交雑が行われます。得られた最初の世代はF1と呼ばれます。
異系交配との関係
異系交配も遺伝的背景の異なる個体を組み合わせるため、広い意味では交雑に含めて説明されることがあります。ただし「交雑」は異なる品種・集団の混合をより強く意識した言葉です。
F2で多様な表現が出やすい
F1が似た外見にそろっていても、F1同士を交配したF2では親系統由来の遺伝子がさまざまに組み合わさり、多様な表現型が現れることがあります。
野生メダカとの交雑は問題になる
観賞用メダカを野外へ放すと、地域の野生メダカと繁殖して遺伝的構成を変える可能性があります。飼育魚は品種にかかわらず自然環境へ放流しないことが重要です。
種間交雑は別の問題を含む
異なる種同士の交雑では、受精しにくい、子が不妊になるなど生殖的隔離が関係します。改良メダカ同士の品種交配とは同じ条件ではありません。
交雑後は名称より交配履歴が重要
A×B、さらにCを加えた複合交配では、最終的な商品名だけでは由来を追えません。親系統と世代を記録しておくことで、後から目的形質の出所を検討できます。