カテゴリ:繁殖・成長
卵膜とは、メダカの卵の外側を包む丈夫な膜状構造です。魚類学ではchorion(コリオン)と呼ばれ、発生中の胚を物理的な刺激や外環境から守ります。
比較的丈夫な膜
メダカの卵膜は、受精後に硬化して丈夫になります。そのため採卵時に指で軽く転がす程度では破れにくく、付着糸を外す作業もしやすい卵です。
卵門がある
卵膜には受精時に精子が通る微小な入口があり、これを卵門と呼びます。魚類では精子が卵膜のどこからでも入るのではなく、卵門を通って卵へ侵入します。
付着糸も卵膜の構造
メダカの付着糸は卵膜から伸びる特殊な構造です。長い糸が水草や産卵床に絡むことで、卵が水中へ流されにくくなります。
発生中も中が見える
卵膜は透明なので、胚の形成、眼の色、血流、心臓の拍動などを外から観察できます。メダカが発生学の研究に利用される大きな利点の一つです。
孵化時には破られる
孵化が近づくと胚は卵膜を破って外へ出ます。孵化酵素などの働きで膜が弱くなり、仔魚の動きによって孵化が進みます。
丈夫でも乾燥には弱い
卵膜が丈夫だからといって、卵を長時間水から出してよいわけではありません。採卵や移動の作業は手早く行い、乾燥や急激な温度変化を避けることが正常発生を守る基本です。