カテゴリ:遺伝・品種改良
異系交配とは、同じ狭い系統内ではなく、別系統や血縁の遠い個体を組み合わせる交配です。英語のoutcross、outcrossingに近い意味で使われます。
遺伝的多様性を加える
長期間同系交配を続けた系統へ別系統を導入すると、新しい対立遺伝子が加わり、ヘテロ接合性が増えることがあります。
新しい形質を導入する
例えばA系統の体色を残しながら、B系統のヒレ形質を導入したい場合、最初に異系交配を行い、その後選別や戻し交配を重ねる方法があります。
固定していた特徴がばらつくこともある
別系統を交配すると、今まで隠れていた対立遺伝子が組み合わさり、F2以降で多様な表現が分離することがあります。異系交配は「弱くなった系統を必ず改善する方法」とは限りません。
同じ品種名でも異系の場合がある
同じ品種名でも、別のブリーダーや別の祖先から維持された系統なら遺伝的背景が異なる場合があります。逆に商品名が違っても近縁な祖先を共有していることがあります。
導入後は目的形質を再選別する
異系交配では多様性が増える分、目的外の表現も出やすくなります。目的形質を保ちながら何世代も選別し、必要に応じて元系統へ戻し交配します。
異系交配後は元系統と分けて管理する
一度外部系統を導入した群れは、元の純粋な維持群とは別にしておくと、後から元系統へ戻したい場合にも対応できます。元系統の予備を残すことが重要です。