カテゴリ:エサ・生き餌
脂質とは、水に溶けにくい油脂、脂肪酸、リン脂質などを含む物質群で、魚にとって高密度のエネルギー源であると同時に、細胞膜などの構成成分としても重要です。
少量でも多くのエネルギーを供給する
脂質はタンパク質や炭水化物より重量あたりのエネルギー量が高く、成長や活動のエネルギー源になります。
必須脂肪酸がある
魚種によって、自分で十分に作れず餌から摂取する必要がある脂肪酸があります。必要な種類・割合は魚種や生活史で異なります。
飼料では粗脂肪として表示される
市販飼料の保証成分に粗脂肪○%などと表示されますが、数字だけでは脂肪酸組成や鮮度までは分かりません。
酸化しやすい
油脂は空気、光、高温で酸化して品質が低下します。開封した餌を高温の屋外へ長期間置かず、密閉して保管します。
多すぎればよいわけではない
脂質量はタンパク質・炭水化物とのバランスで考えます。高脂質餌の過給餌は肥満や水面の油膜などの一因になる場合があります。
一つの栄養素だけで餌を評価しない
脂質は魚に必要な栄養要素の一つですが、飼料の良し悪しは単独の含有率だけでは決まりません。アミノ酸、脂肪酸、ビタミン、ミネラル、総エネルギー、消化性など全体のバランスで考えます。
成分表示は比較の手掛かり
タンパク質の保証成分表示は製品比較の参考になりますが、同じ数値でも原料、加工方法、消化性が違えば魚が利用できる量は同じとは限りません。対象魚と成長段階に合わせた製品を選びます。
余った栄養は水質にも関係する
魚が利用できなかった栄養分は排泄物や残餌として水槽へ戻ります。高栄養飼料を選んでも過剰給餌すれば水質負荷は増えるため、栄養設計と給餌量を別々に管理することが重要です。