カテゴリ:遺伝・品種改良
固定とは、改良メダカの繁殖で、目的とする形質が子や孫の世代でも比較的安定して現れる状態を表す言葉です。ただし、遺伝学でいう「固定」と愛好家が使う「固定」には意味の違いがあります。
改良メダカでの固定
例えば特定の体色が親同士の交配で高い割合で再現され、世代を重ねても大きく崩れにくい場合に「固定している」と表現されます。
遺伝学上の固定
集団遺伝学では、ある遺伝子座で一つの対立遺伝子の頻度が100%となり、他の対立遺伝子がなくなった状態を固定と呼びます。
一つの形質が安定しても全ゲノムが固定したわけではない
「この品種の体色が固定している」と言っても、その個体群のすべての遺伝子座がホモ接合になっている意味ではありません。別の体型・模様・成長などには遺伝的ばらつきが残ることがあります。
模様系では完全一致しない
三色や紅白のように模様位置が個体ごとに変わる形質では、「三色になる性質」が安定しても親と同じ柄が再現されるわけではありません。
固定したかは複数世代で確認する
一世代だけ目的表現が多く出ても、偶然の組み合わせである可能性があります。F2以降や複数世代で再現性を確認することで、形質の安定性を判断しやすくなります。
固定は形質ごとに評価する
体色は安定していてもヒレ長はばらつく、ラメは安定していても模様位置は毎回違う、ということがあります。「品種が固定した」と一括せず、形質ごとに再現性を見ると正確です。