カテゴリ:繁殖・成長
歩留まりとは、ある生産工程に投入した数に対して、最終的に利用できる状態まで残ったものの割合を示す言葉です。メダカ生産では、採卵数・孵化数に対して育成できた魚がどの程度残ったかを表す際に使われます。
何を分母・分子にするかで変わる
採卵1000個から成魚500匹が残れば50%、孵化800匹から成魚500匹なら62.5%です。同じ「歩留まり」でも基準が違えば数字が変わります。
記録では「採卵数→販売サイズ」「孵化数→成魚」など、どの工程の歩留まりかを明記することが重要です。
孵化率との違い
孵化率は卵が孵化する工程だけを見ます。歩留まりは孵化後の育成、選別、死亡なども含めて、最終的に何匹残るかを見るために使われます。
生存率との違い
生存率は生き残った割合を示します。歩留まりでは、生きていても規格外として販売対象から外した個体を除くなど、目的に応じた基準を使うことがあります。
歩留まりを下げる要因
無精卵、孵化失敗、針子の餌不足、過密、病気、共食い、選別による除外など、繁殖の各段階で数が減ります。
工程ごとに記録すると改善しやすい
最終歩留まりだけを見るより、受精率、孵化率、孵化後30日生存率など段階ごとに記録すると、どこで最も数が減っているのか分かりやすくなります。
品種改良では選別基準でも歩留まりが変わる
厳しい選別で目的表現だけを残せば、健康な魚が多くても商品・種親としての歩留まりは低くなります。生物としての生存率と、目的形質を満たす割合を分けて管理すると実態を把握しやすくなります。